もし働けなくなったら、
生活はどうなるのだろうという不安
卵巣がんが見つかるまでの経緯や告知を受けたときのことを教えてください。
私は以前、睡眠不足で食事も不規則といった忙しい毎日を送っていました。もともと生理痛が重かったのですが、卵巣がんが見つかる約1年前から生理不順がひどくなり、お腹だけが太っていきました。さらに、食べると下痢をするようになったので消化器内科に通い始め、最終的にエコー検査で腹水があると分かりました。翌々日には紹介で別の病院に行くことになっていたのですが、腹水の痛みに耐えられなかったため緊急でその病院に行きました。そこで卵巣の腫れを指摘されて、婦人科で検査を受けた結果、Ⅳ期の卵巣がんであると告知を受けたのです。告知を受けたときは、何も考えられず先生の説明を聞いているだけでしたが、その後、友人に卵巣がんのことを伝えたときには涙が止まりませんでした。当時は、病気や治療のことよりも、「働けなくなったら生活していけなくなるのでは」という現実的な不安の方が大きかったと思います。