それまで感じたことのないような腹痛、
発熱から始まった
卵巣がんが見つかるまでの経緯、告知されたときのお気持ちを
教えてください。
最初に異変に気づいたのは、2011年1月のことです。仕事中、お腹が急に締め付けられるような感覚に襲われました。それまでに感じたことのないような痛みがあり、熱も出てきたため、その日は早退しました。その日以降、ときどき微熱が出るようになり、「おかしいな」と思いながらも、市販の風邪薬を飲んで仕事を続けていたのですが、3月になると仰向けに寝ているときに下腹部が腫れているように感じ始めました。そして、その後受けた会社の人間ドックで卵巣の腫れを指摘されて、大学病院を受診することになりました。すぐにインターネットで卵巣の腫れについて調べた主人から「卵巣がんのことしか出てこない」と言われ、私はショックを受けていました。それでも手術をするまでは悪性か良性か分からないとのことだったので、自分の中では「もしかしたら良性かもしれない」という思いもありました。しかし、手術の結果、先生に「やはり、がんでした」と言われ、私は「ああ、そうなんだ」とただ現実を受け止めるしかありませんでした。