

卵巣がんの手術では、基本的に両側の卵巣・卵管と子宮を摘出するため、妊娠することはできません。
しかし、妊娠の可能性を残したい希望が強く、がんが片側の卵巣だけにとどまる早期がんの場合は、妊娠の機能を残すこと(妊よう性温存)ができます1)。
妊娠の機能を残せるかどうかは、がんの拡がりの程度(進行期)と、発生した組織をもとに判断します。そのためには、手術中に摘出したがんの組織と、腹水やお腹の中の様子を調べてから、最終的に決定します2)。
妊娠の機能を残す手術は、一般的な卵巣がんの手術とは少し異なります。また、妊娠の機能を残したい場合には、患者さんが知っておくべき大切なことがあります。